スウィートブライドのプロデュースはマイノリティである。

以前は、ホテルや専門式場に負けないようなレストランの会場創りであったり、
神社や寺院の宗教的な良さや結婚式の本質というものを説明する事に全神経を注いでいた。
それによって、式場で挙げたいというお2人を少しでもこちらに振り向いてもらおうと思った。

でも、その考えではどこまでいってもなかなかお2人に伝わるものではない。

比較する時点で間違っているんだな。

ぼくがなぜこんな風に思うようになったかというと、数々のプロデュースをさせていただく中で
決して華美じゃないのに、心の底から幸せを感じられる結婚式というものを体験してしまったからだ。

ぼくはそんな結婚式に心を打たれ、心を奪われてしまった。
だからただひたすらにそんな式をプロデュースしたいと追及するようになった。

それが今のスウィートブライドの根幹の形と言っていい。

でもそれを求めるがあまり、式場批判をしてしまう自分がいて、ダメだなぁと自暴自棄になる時期があった。
比較をしないこと、ぼくはぼくのプロデュースの王道を歩むこと・・・、
それが大切な事なんだと気付くのに少し時間がかかったように思う。

本質的なコアなものを体感してしまうと、そのベンチマークから逃れられなくなる。

でもぼくはそういう結婚式の本質というものをお2人に伝えていきたい。
それがぼくがプロデュース会社を作っている使命であるんだと思っている。

売れる結婚式ではないから、ぼくみたいなものがメディアに取り上げられる事はないと思うが、
ぼくみたいなプロデューサーがもっとこのブライダル業界で増えていけば、
きっとブライダル業界は良くなっていくと信じている。

ぼくが目指すプロデュース。

それは業界全体の未来なのかもしれない。

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