業界では、年間で1000組の結婚式をしてる会場はレジェンドと呼ばれる。

そして700組、500組、300組・・・・と、年間成約組数によって番付される。

それは「あの会場は1000組してるからスゴイ」という事の他に、
「あの会場は300組まで落ちてるから大変そうだ」という業界内の噂の指標でもある訳だ。

どちらにしても、組数によって判断されているのに変わりはない訳で、それがこの業界である。

そして、変わった事をしたり、市や町とタイアップをしたり・・・、そんなものだけをメディアが取り上げる。
「ファミ婚」「パパママ婚」「ふるさと婚」・・・等と表面的な薄っぺらい字面だけしか電波に流れてこない。

業界全体がそれでイイと思ってるんならいいけど、
実際のところ結婚するカップルの半分は挙式をしないというのが現状で、それは更に下がってきている。

ある意味、危機的な状況な訳だ。
業界、そして業界専門誌、業界メディアが創り上げてきた未来がこうなってしまってるのである。

昨年だったかな・・・、ある京都の神社が年間で750組しているという記事を目にした。
一日にそんなに挙式を詰め込んで、一体どんなサービスができるのだろうかと一瞬にして疑問に思ったものだ。

メディア、媒体の役割は極めて大きく、影響力もある。
何をどう伝えるかというのは、とても大切な事なのである。

これからは、個々の会場それぞれがアプローチをどうするかを考える時代に来ているのではないだろうか。
もう金太郎飴のような時代ではないんだから。

それぞれのカップルに合った結婚式というものを模索しなければダメだと思う。

それはぼくも含めて、最も真摯に向き合うべき課題だ。
大きな会場が変われないのならば、ぼくらのような裾野にいるプランナーたちが変わっていかなければいけない。

結婚式はイイものなんだから。

SB049-600